· 

内向型/外向型気質は自分らしさの基盤

「あの人は内向的だから・・・」という声はよく耳にしますよね。

とかく内向型はネガティブなこととして語られますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

「内向型/外向型」は、実は刺激に対する反応の違いで遺伝子レベルで決まってくるものなんだそう。

最新の遺伝子研究や脳科学で解明が進んできているそうです。

(参考図書:『内向型を強みにする』マーティ・O・レイニー)

 

外向型は基本覚醒レベルが低い状態にあるため、自分を活性化させるためにより多くの刺激を必要とし、求めていきます。

一方、内向型はその反対で、覚醒レベルが高いため、少しの刺激で充分。それ以上は過剰な刺激となって疲れてしまいます。

なので、内向型は刺激を避け、静かな環境を望みます。

 

また、思考回路も外向型は短く、すばやく考える傾向であるのに対して、内向型は長い回路でじっくり考えるシステムを使っているので考えをまとめるのに時間を必要とします。

 

求めるものも、外向型は質より量やスピードであるのに対し、内向型は量より質を重視します。

 

私はこれまで、人の性格は育成環境によるものかなと思っていました。それが、育成環境の影響はもちろんあるのですが、遺伝子レベルで既に大きな傾向の違いを持っているというのはとても驚きでした。子どもの頃に早く教えて欲しかったなーと思います。

 

世の中は外向型中心にできています。人と人が活発に交流し、新しいものをどんどん生み出すことで発展してきたのですから。

子どもの頃に「みんなと仲良く」という教育方針もその一環ですね。

そんな外向型の社会は、内向型にとっては生きづらい世の中で、自分と違う特質に合わせていかなければならない無理が生じます。

 

でも、「内向型/外向型」には先天的に規定されているところがあると知ったらどうでしょう?

社会は違った気質をどう組み合わせてよりよいパフォーマンスを発揮するかと考えるでしょうし、個人としても「なぜこんな性格になってしまったんだろう」と悩むことなく、「この持って生まれた気質をどう活かそう」という発想からスタートできるようになるのではないでしょうか。

 

ちなみに、人は「内向型/外向型」の両極のどちらかということではなく、両極の間のどこかの地点に位置づけられると考えられています。みなさんは、自身を「内向型/外向型」どちらの気質が強いと感じていますか?

 

私は「内向型」です。じっくり深く考えることが自分にとって心地よい時間だなぁと改めて思います。

 

では、人は「内向型/外向型」の行動特性を超えられないのでしょうか?

それはそうでもなく、一時的に超えていくこともできるそうです。

 

ですが、それを話すと長くなるので、別の機会にご紹介することにします。

 

本日はここまで。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。