· 

ついついラクをしてしまうわけ

新しく何かを始めようと決意しても、1週間ももたずに挫折してしまう・・・そんなことってありませんか?

私には数えきれないほどあります。笑

 

本当に意志が弱いなぁと思ったりしますが、意志のチカラには限界があるのもまた事実なんです。

意志によって行動を起こすにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは他のことにも使われているから消耗してしまいます。

するとエネルギー不足となって、面倒なことはやめようという気持ちに流されていってしまいます。

 

元々の生活リズムや習慣は、すっかり脳の回路が形成されているから何も考えずにラクに行動できます。

そのラクな形に戻ってしまうということなんですね。

 

でも、その元々の生活リズムや習慣だって、何らかの形で定着してきたものであるばずです。

だから、新しい行動だって習慣化してしまえばラクに行動できるはずですよね。

 

新しい習慣の定着には21日かかると言われています。

 

まずは21日続けることを目標にするのがいいわけですが、意志のチカラだけではたどり着けそうもありません。

そこでポイントとなるのが、行動を起こすためのエネルギーを減らすこと。

 

人は、行動までに20秒以上手間がかかるものは面倒に感じてしまいます。

すなわち、20秒以内でパッと行動にうつせる環境をつくれば、起動エネルギーを最小に抑えることができます。

 

これを、ポジティブ心理学では「20秒ルール」と呼んでいます。

 

 

私は、この「20秒ルール」を採り入れて、朝の軽い運動習慣と日記をつけ続けることに成功しました。

朝の軽い運動は、寝室にダンベル(軽いヤツですが・・・)を置いて、起きて目が冴えたらすぐ始められる状態にしてあります。

日記の方も机のすぐわきに置いて、一日の最後、自然な行動の流れの中でパッと手を伸ばせば書けるようにしてあります。

 

そして、あまり褒められない例がもうひとつ。

ビール缶のストックが冷蔵庫のすぐ近くにあって、冷蔵庫のビールを飲んだらすぐ補充できるような環境になっています。

これは無意識にやっていたことなので、「20秒ルール」がまさかこんなところで機能していたとは・・・と苦笑いの実証例でした。

 

もしも止めたい習慣があるならば、まずは「20秒以上手間のかかる状態にする」というのがいいかもしれませんね。