みなさんは、誰か応援している人はいますか?
人ではなく、チームやグループ全体を応援しているという人も多いかもしれませんね。
自分は、これまで「応援」というものがピンと来ていませんでした。
もちろん、好きな芸能人や好きなスポーツチームというのはあります。
スポーツの国際試合があれば、日本の選手を「応援」したりもします。
でも、そこでの感覚は「やる人ー見る人」という関係で収まっていたように思います。
やる人は見る人に関係なく、全力で準備し、全力で実行する。
私自身が何かをやる場合でも、自分が一生懸命やることは見ている人に関係なく一生懸命やるもの。
そんな感覚で取り組んできたと思います。
自分が見守る場合でも同じです。
選手は、自分と関係なく、やるべき準備をして全力でパフォーマンスしている。
上手くいかない場面があると「頑張れ!」と声を出すのですが、本人に届くわけではないし、届くことを期待しているわけでもない。
ただ、その場面を見て思わず声が出る、という感じです。
なんだか、「やる人ー見る人」はそれぞれ独立しているようです。
ですが、今回、心理&ビジネスカウンセラーとして思い切って起業してみて、その認識が変わりました。
「応援」は、とてつもないチカラを持っています。
正直言って、私の実感からすると起業はとても大変です。
特に、個人事業だからかもしれませんが、自分でいろいろ何とかしなければいけません。
しかも、思い通りになんて全然いきません。
想定外のことも出てきます。
気持ちが沈んでしまうことは、しょっちゅうです。
それでも、こうしてくじけずにいられるのは、自分を理解して信じてくれる人がいるから。
たった一人でもそういう人がいるだけで全然違います。
「それでいいんだよ。あなたらしいよ。そのまま進んで」と背中を押してくれるチカラを感じます。
そのチカラを自分で勇気に変えて、未知の未来に試行錯誤の一歩を踏み出し続けることができます。
このチカラが「応援」の本当のチカラなんだと実感しました。
そんな「応援」のチカラを、自分もカウンセリングを利用する方々に感じてもらえるように頑張らないといけません。
人は、本当に苦しんでいるとき、自分を理解し肯定してくれる存在を求めます。
そうして漂っていた自分が受け止められることで落ち着いて、チカラが内側から湧いてくるのを感じます。
応援してくれる存在が、自分の底にあるエネルギーを引き出してくれるのでしょうね。
スポーツ選手がインタビューでよく「サポーターの声援がチカラになった」と言うのを耳にしますが、あれはリップサービスではなく、本心からの感謝なのだと思います。
体力と気力の限界を感じてきたときに、サポーターの声援が「お前ならやれる」というメッセージとなって、ふらついた心が再びアンカーでしっかりつなぎとめられ、底力を発揮できるようになるのではないでしょうか。
そしてサポーターの方も試合と応援を通じて、いろいろなものをもらっているのだと思います。
カウンセリングも同様。カウンセリングを通じて相談者の方を「応援」しますが、その結果としていただく「おかげで気持ちが少し整理できました」という声は、私にとっても「応援」です。チカラをもらえます。
人のチカラを引き出し合う関係は、素晴らしいなと思います。
「応援」にはすごいチカラがあります。