人生はよく道に例えられますが、目に見える道路があったら楽なのになぁと思うことはありませんか?
欲を言えばナビもあるといいのに。でも、そういったものがないんですよね・・・。
人生はいつも手探り。
そりゃあ、不安にもなりますよね。
私もいつも不安と向き合ってきました。
なんだか視界5mの霧の中を歩いているような気分で、歩くと少しずつ先の景色が見えてきて、足元を見ながら安全そうな所を踏んでいく。たまに、犬のウ〇コを踏んでしまった!なんてこともあるかもしれません。笑
遠くを見ても、真っ白で何も見えません。
よく大きな夢を持てとか、目標を持つことが大事などと言われます。
夢や目標があると霧が晴れて、遠くのゴール地点の旗まで視界が開けそうです。
たとえ途中にけわしい山や深い谷があったとしても、ゴールの旗を見ていけば何らかのルートを探って行けそうです。
プロスポーツの選手や専門家は、そういった旗を目指して進んでいった人ですね。
でも私には、人生を通して「何者かになる」といった不動の旗はありませんでした。
それでも、こうして元気に暮らしています。笑
初めての就職を考えた時、人を幸せにする仕事に携わりたいという漠然とした気持ちはありましたが、それが何かはまったくわかりませんでした。一方で、自分はモノを書いたりする創作活動を楽しいと感じるところがあったのですが、そこから先も何も見えない状態でした。
最初は、人を幸せにする仕事のイメージで「お菓子屋」に勤めました。ついで、モノを書く「コピーライター」に転じ、そこから「人と商品の幸せな出会い」を企画する「広告戦略プランナー」へと発展してきました。そして今、もっとダイレクトに人の幸せに貢献する「心理カウンセラー」へと冒険の旅を続けています。
そうした中で気づいたのは、
人生には2つの道があるのではないかということ。
ひとつはプロスポーツや専門家のように「何者かになる」という「職業に自分を当てはめていく道」。
もうひとつは、私のように自分の関心が向く方向を探りながら「自分らしい自分になっていく道」。
「自分らしい自分になっていく道」には、道しるべがあります。
それは、自分が好きだったものが、時間を空けてたびたび登場してくるということ。
結婚して子供が生まれれば、自分が子供の頃、好きだったものをまた追体験したり。昔の本を整理していたら、今の自分にも響くようなものを昔に買っていたことに驚いたり。新たに趣味で始めたことが、昔の学生時代のサークル活動の楽しい感覚になんか近かったり。
年齢が上がって再体験するその楽しさやわくわく感は、以前と同じようでいて同じではありません。以前は無自覚でやっていたことが、再体験では自覚的に「好きな感覚が自分の中に定着していく」のを感じます。その再体験の感覚は、螺旋階段(らせんかいだん)の上から同じ位置の下の階を見下ろして、自分の辿ってきたところを確かめるかのようです。
そしてきっとそこには「自分を動かす特別な燃料」が潜んでいて、自分らしい発想、スキル、幸福感につながり、家庭や仕事に反映されていくのだと思います。少なくとも私の場合はそうでした。
「職業に自分を当てはめていく一本道」を歩むのもいいけれど、「自分らしい自分になっていく螺旋階段で上へと伸びる道」もある。
道は決してひとつじゃないんですね。
もしも、道に迷っているとしたら、あせらなくても大丈夫。
とりあえず動いていく中で、「一本道」の入り口に出会うこともあります。
「螺旋階段で上へと伸びる道」にいることに気づくこともあります。
どちらにしても、あなたの心が動くあなたらしい道を歩いていけばいいんです。
頑張っている途中の私が言うのもなんですが、あなたのこと応援していますよ!