久しぶりに映画を見ました。
妻が見たいと言っていた『ラーゲリより愛を込めて』。
妻の希望を叶えてあげたいと思って行くことにしたので、私自身は特に事前に期待感をもって見に行った訳ではありません。
ですが、見に行ってとても良かった。
きっかけを作ってくれた妻に本当に感謝です。
シベリア抑留という苛酷な環境に10年以上も身を置かなければならなかった人たち。
なんとなく知識としては知っていましたが、今回の映画によって生身の感情をともなって自分の中に染みこんでいきました。
もちろん映画ですので、実際はこれ以上に生々しいものであったのかもしれません。
それにしても戦争やそれに伴う権力はつくづく恐ろしいものです。
自己生存のために非人道的な行為を決行していく。
しかも権力を持ったものは、それを他者にやらせることで自らの安全を確保していく。
人間はここまで卑劣になれるのかと思います。
しかし・・・それは人間なら誰しも陥ってしまう恐れがあるものなんでしょうね。
重々自戒しなければいけませんね。
そんな人間性が失われていくような環境で、主人公は終始一貫「希望」に目を向けて生きていきました。
「希望」の根底には「人間性への信頼」があります。
そしてその「人間性への信頼」は周囲に「生き抜くチカラ」を与え、広がっていきます。
いいですよね。
自分もそうでありたい!と強く思いました。
自分の生存のみに囚われるのか、他者との共存に光を見出そうとするのか。
なんか今の世の中にも通ずるところがありそうです。
久々に映画を見て、自分の生きる姿勢を問われたいいお正月でした。
映画に誘ってくれた妻に改めて感謝です!