マンネリ感ってありますよね?

仕事をしていると、1年周期で同じ取り組みがきて、新鮮味が薄れてモチベーションが上がらない・・・。

そんなことってありませんか?

 

同じことを繰り返すと経験値は上がっていくので、モノゴトが簡単にできるようになってきます。人間は基本ラクをしたいので、過去を自動的になぞるように行動します。考えなくていい分、疲れなくていいのですが、自分のスキルが上がったことで、取り組み課題のチャレンジレベルが低く感じられ、自分が使うスキルも低レベルのもので済んでしまうので、退屈に感じてしまいます。

 

ポジティブ心理学の研究者ミハイ・チクセントミハイは、そんな「取り組み課題の自分にとってのチャレンジレベル」と「自分のスキル」の関係から、「フロー」という心理状態の研究をした人です。「フロー」の心理状態とは、スポーツで言われる「ゾーンに入った」というのと同じことです。相手やボールなどの早い動きがはっきりと捉えられて、しかも自分の身体が自然と上手く反応できる感じ。目の前のモノゴトにすごく集中して濃密な体験をしながら、時間の感覚がなくなって気がつけばある程度の時間がいつの間にか過ぎていたという感覚をもたらします。

 

身体を使った行動だけでなく、頭脳労働なんかでも筆が進んだり、アイデアが様々な情報の断片を次々とつなぎ合わせて勝手に広がりだして作業にどんどんのめり込んでいくような時間が訪れることがありますよね。そんなときは、仕事をしていて楽しいなぁと感じます。そういう時間がうれしいんですけど、現実的にはそんな機会はなかなかなかったりもしますよね。笑

 

さて、「マンネリ感」の話に戻ると、もしあなたが今「マンネリ感」を感じているとしたら、どちらの道を選ぶか考える時がきているのかもしれません。ひとつは、これまでの経験を活かして「ラクに」処理する道。もうひとつは、「フロー体験」を求めてちょっと難しい、でもがんばれば達成できそうな新たな課題を設定する道。

 

前者は効率的に仕事をさばくことができるでしょうし、後者は困難が伴いますが喜びや達成感に出会うかもしれません(ただ簡単には出会えないかもしれませんが・・・)。

 

さて、どちらを選びましょうか?

 

正解は・・・あなたの心の中にしかありません。

そしてそれは正解というよりは、あなたの心の底の「願望」ということかもしれません。

 

「安心したい」「ワクワクしたい」・・・どちらもアリだと、私は思います。