あちこちで梅の花が咲いています。春がやってきましたね。
今日は、梅と桜について感じるところを書き起こしてみたいと思います。
まずは、梅について。
梅の花って、最初に見つけるのは偶然であることが多いように思いますが、みなさんはいかがですか?
薄灰色の冬の街の中。
辺りは何だか脱色されたような景色。
そんな中、通りを歩いていると、ポツンと一輪咲いている花が目にとまることがあります。
「あれ、梅が咲いてる!」
丸みを帯びたかわいい花を見て、何だか幸せな気持ちが湧き上がってきます。
ああ、もう春がやってくるんだなと思うと気持ちが明るくなってきます。
思わず、歩く足取りも力強くなっています。
あんな小さな花なのに、人の気持ちを動かすすごいチカラを持っていますよね。
一方、桜の方はどうでしょう。
桜は、咲く前からいつ咲くか、いつ咲くかとみんなが待っている花。
桜の木の脇を通るたび、まだだな、じれったいな、なんて思ったりします。
桜に期待するところは、なんといっても「爆発的な盛り上がり」。お祭り気分です。
モリモリと花をつけた桜の木が、圧倒的な存在感で頭上を覆いつくすような。
そんな心をざわつかせ、ハイテンションな気持ちを掻き立ててくれるのが桜です。
桜は世の中の空気を変えるチカラを持ったとってもパワフルな花ですよね。
梅と桜。
梅は、冬の間、固く身を閉ざしてきた個人の心に春の光を届けてくれます。
桜は、圧倒的な存在感で空気を作って、みんなの心に一体感をもたらしてくれます。
それぞれ違ったアプローチで、私たちの気持ちにポジティブな働きかけをしてくれます。
いい季節になりましたね。
忙しい手をちょっと止めて、あなたの近場で咲く花に少し目を向けてみませんか?
見過ごしていた春があるかもしれませんよ。