「一緒にランチ」がもつチカラ

みなさん、今日のランチはどんなご予定ですか?

 

昨今のコロナ禍で、職場や取引先と飲食を共にするという機会は、めっきり減ってしまいましたよね。

 

いま改めて振り返ってみると、人と仕事を進める上で、ランチはお互いの関係を適度に深める重要な時間だっかのかなと思います。

 

ランチのいいところは

1.仕事の緊張感から解放されている

2.終わりの時間がはっきりしている

3.メニューや目の前に料理があるから、話を広げる共通の起点がもれなくついてくる

4.世間話からちょっとしたプライベートなことに話を広げることも可能

5.おいしい幸福感、満足感とともに相手の話を聴いている

6.仕事上の話も感想や印象など一見浅そうな軽い話をしながら、実は深い相互理解を得られる

7.気づくとちょっとくだけた話ができるような関係に進化している

 

パッと思いつくところを挙げましたが、他にもまだあるかもしれませんね。

 

仕事をする上で重要なのは、やっぱり人間関係ですよね。

事務的なことや論理的なやり取りだけでは、「正しい/正しくない」「相手の責任/自分の責任」「意見を通す/妥協する」といった勝ち負けの世界に陥って、関係がギスギスしてしまいます。これでは、お互いにいいパフォーマンスは発揮できませんよね。

 

私たちは人間ですから、猛獣と違って一人ひとりは弱っちい存在です(笑)。

だからお互いにカバーし合い、協力することで一人では出ないチカラを発揮していく必要があります。

自分のポジションを守ろう・優位に立とうと独り牙をむいても、周囲は離れていってしまうだけ。これでは仕事は上手く回りませんよね。

 

職場内や取引先との関係を深め、チーム力を発揮していくためには、実は仕事ではない「一緒にランチ」こそが重要なのかもしれません。「一緒にランチ」は、相手の考え方を理解し、自分のモノの見方を感じ取ってもらえる絶好の機会です。相互理解を深めることは、先々の仕事を柔軟なものにしてくれます。

 

 

私が若い頃の職場では、若手が上司に「そろそろランチに行きませんか?」と声をかけ、チーム全員で食べに行く慣習でした。

そして時の流れを経て、私が管理職になった頃は、私から若手に「今日、ランチどう?」と個別に誘う形になりました。

言っておきますが、職場のチームの人間関係はどちらもとてもよかったですよ(笑)。

 

団体行動や体育会系的配慮が減って、個々人のペースや気持ちを優先するようになった「時代の変化」かなと思っています。

 

 

いずれにしても、あなたが管理職であれ若手であれ、相手が職場の人であれ取引先であれ、仕事の環境を整えたいなと思ったら、「一緒にランチ」をとってみてはいかがでしょう?

コロナ禍も、徐々に出口への模索が始まりました。一定の配慮を心掛けながらも、人との交流を回復していきたいものですね。

 

身体の健康はもちろんですが、心の健康と経済の回復も大事ですから。

 

さて今日のランチは、誰と出かけましょうか?