不安の先にあるもの

人は自分が経験したことがないものに直面した時、ドキドキします。

何かの大会や試験、初舞台、転校、転職、仕事上のプロジェクト、結婚、子育て等々。

 

そのドキドキは、「上手くやれるかな・・・」「もしも失敗したら・・・」「自分にはまだ無理」という不安と「成功してひとつステージを上げよう」「大丈夫、きっとできる」「挑みがいのある挑戦だ」という勇気が、心の中で戦っている音かもしれませんね。

 

 

ここで質問。

 

今あなたが、「これまでの経験で一番財産になっているものは何ですか?」と聞かれたら何と答えますか?

 

たぶん始める前は、不安で逃げたかったけど、やってみたら思いのほか上手くできて、自信がついたり、それによって新しい仲間ができたりしたような出来事ではないでしょうか?

 

 

私の場合、3つほどあって、どれも今の自分を支えてくれているので一番はつけ難いです。笑

 

ひとつは、大学時代に舞台に立つ経験をしたことで、それまで引っ込み思案だった自分が舞台度胸を持てるようになったこと。初舞台開演前はドキドキして誰かに「助けて!」と叫び出したいぐらい緊張してましたけどね。笑

 

ふたつめは、広告会社の若手時代に、超個性的な面々で組まれたプロジェクトチームに入れてもらって激論を交わしたことで、仕事の面白さを学んだこと。超個性的な先輩方は、とても怪しげなので取って食われるんじゃないかと本気でびびっていました。ところが、その人たちは超アカデミックだったり情報通だったりで、議論すると話しにどんどん厚みが増していくんですよねー。とても貴重な体験でした。

 

最後、みっつめも広告会社の中堅時代。提案する側/される側という仕事スタイルから、関係者が一堂に会して課題共有から解決案出しまで短期集中ミーティングで行うスタイルに変化した時代。最初は、自分にファシリテーターが務まるか、会議を上手く収束させることができるのか不安で不安で仕方ありませんでした。でも、これまで身につけた「舞台度胸」と「議論への信頼」を頼りに、回数を重ねるうちに、自分のスキルとしてモノにすることが出来ました。

 

 

こう考えると、自分が今財産としているものは、最初は大きな不安を伴う状況や出来事として現れてきたと言えます。

それを乗り越えてきて、今の自分があります。

 

 

今回のブログのテーマは『不安の先にあるもの』。

 

その答えを私は

 

一生涯の財産

と考えています。

 

 

不安は、感情に流されれば負のシナリオが動き出します。

でも、理性で向き合えば一生涯の財産を得るチャンスとなります。

 

そのどちらに動くかは、「自分で選ぶもの」なのだと思います。