偶然を味わう

先日、妻と遠出したときのこと。

 

高速道路を運転中、話に夢中で予定していた出口を降り損ねてしまい、ひとつ先の出口まで行くことになってしまいました。ひとつ先の出口とは言え、田舎の高速道路ですからかなりの距離を違った方向に進んでしまいます。予定していた旅程が大きく狂ってしまいます。

 

あーーーー、しまった!なんで、あとタイミングで話に夢中になってしまったのか・・・・。

 

後悔ばかりが頭の中をグルグルと回っています。それでも、クルマは早いスピードで先へ先へと進んでいきます。

 

どこかで上手く遅れを取り戻すことができないか・・・。

 

そんなことを考えながら、高速を降りて、当初の目的地へとクルマを進めます。しかし、新しいルートは山の裏から目的に向かうルート。時間が縮まるものでもありません。

 

そんな残念な気持ちを抱えながら運転していると、標識に「竜神大吊橋」の文字。なんか興味をそそります。

 

妻と私は即、「寄ってみよう!」ということで意気投合。

 

ここで、計画通りに・・・という思考から、偶然の出会いを楽しむマインドにチェンジ。好奇心がナビゲーターとなって「竜神大吊橋」へとグングン進んでいきます。

 

たどり着いた先は、目もくらむような高さの巨大な吊り橋。道を間違えなければ、出会うことのなかった絶景です。

 

そんな絶景で、高所恐怖症の私はガチガチに体をこわばらせながら何とか橋を渡りました。多くの観光客は普通に歩いていたので、ここまで怖がっていたのは私ぐらいなものでしょう。笑

楽しいというよりは、思い出に残る体験になってよかったという感じですかね。笑

 

その後は、時間が押しまくりながらも、予定していた旅程をまわり、遅くに無事帰宅したという次第です。

 

みなさんは、いつもどんな旅行ですか? 計画をきっちり立てて予定通りに? それとも、行き当たりばったりの気まま旅?

 

どちらのスタイルでも、基本、旅行は楽しいものですが、ハプニングや偶然にどう対処するかで、旅の印象は大きく変わりますよね。私個人としては、計画通りを貫くと、「予定をクリアすること」が目的になってしまい、「こなすこと」に一生懸命になって充分楽しめなくなるような気がします。その点、ハプニングや偶然は記憶に強く残りますし、それがプラスに働けば、いい思い出となって何度も楽しめます。だから、偶然が訪れたら、それを味わうだけの時間のゆとりと心の余裕をもって、旅に出たいものですね。

 

あっ、これは仕事も一緒かもしれません。

 

あの有名なポストイットは、強力な接着剤を開発しようとしていて、たまたま非常に弱い接着剤ができてしまったのを本のしおりに応用できないかと発想を転換して生まれたものです。たまたま訪れた偶然をスルーせず、深く味わっていますね。笑

 

 

みなさんは、偶然を楽しんでいますか?