暮らしと社会の乖離(かいり)

2023年(令和5年)も残すところあとわずか。

 

みなさんの中で印象に残っている出来事は何ですか?

 

私の頭にパッと思い浮かぶのは、異常~~~な暑さだった夏。WBCや阪神の38年ぶりの優勝・男子バスケットボール代表チームなどチームスポーツの熱き闘い。近所のスーパーの相次ぐ閉店。政治・行政リーダークラスの不誠実さ・・・といったところでしょうか。

 

暮らしに一番身近なところの出来事として、近所のスーパー2店が相次いで閉店したのには、とても驚きました。昔からずっとそこにあり、これからもあるだろうと疑いもしなかったものが、ある日突然なくなるというのはショックが大きいものですよね。愛着のひとつが消え、自分の行動も変えざるを得なくなるというのは何とも寂しいものです。

 

駅前の方では次々と巨大な高層ビルが建設されているのに、そのすぐ隣の住宅街では活力が低下していく方向に進んでいる。このギャップ。街の発展と住民の暮らしは、どこで食い違うようになってしまったのでしょうか・・・。

 

 

いま世の中は、すごいスピードで変化しています。

 

デジタル化、産業構造の変化、グローバル経済、気候変動、少子高齢化・・・。

 

一方で、そこまで急激な変化には適応しきれない生き物としての人間とその暮らしがあります。

 

私たちは、消費文化礼賛、個の快適さの追及でしばらくやってきたために、「生産力」と「チームワーク力」といった筋力が落ちているのではないか・・・なんて考えたりします。それが本当は変化への対応力なのに。

 

そして、みんなで協力して何かを生み出す活動が見当たらなくなったために、人の暮らしは何だか孤立・孤独にあえいでいるようにも感じます。

 

そんな状況だからこそ、チームスポーツの一体感、躍動感、達成感が私たちの心の奥でくすぶっている残り火に再び火をつけて、熱狂するのではないかと思います。

 

一人ひとり違った能力が集まって、何か共通の願いを実現する。

 

そんなスポーツからの学びが、これからの私たちの暮らしと地域社会のあり方のヒントになるのではないか。

 

そんな思いを抱いて、未来(2024年 令和6年)へと歩みを進めていこうと思います。